

じょじおMicrosoft 365を使っていると、あちこちでSharePointという名前を見かけます。「結局これは何なのか」をはっきりさせる記事です。
ぽこがみさま一番多い悩みは「OneDriveやTeamsと何が違うのか」「ファイルはどこに置けばいいのか」にゃ。そこから先に片づけるにゃ。
先に結論だけ書いておきます。SharePointは、Microsoft 365におけるファイルの置き場そのものです。Teamsで共有したファイルも、OneDriveに置いたファイルも、実体はSharePointの上にあります。つまり「TeamsかSharePointか」を選ぶのではなく、同じ倉庫にどの入口から出入りするかという話です。
この記事でわかること!
- SharePoint・OneDrive・Teamsの違いと、ファイルをどこに置けばいいかの判断基準がわかる。
- SharePointの3つの顔(ライブラリ・リスト・サイト)がそれぞれ何をするものかわかる。
- 社内ファイルサーバから乗り換えるメリットがわかる。
- 2026年時点の名称とライセンスの状況(単体プランの廃止)がわかる。
SharePoint・OneDrive・Teamsの違い
3つとも「ファイルを置く場所」に見えるので混乱しますが、役割ははっきり分かれています。
| 何のための場所か | ファイルの実体 | 置くとよいもの | |
|---|---|---|---|
| SharePoint | チームや部署で共有する | SharePoint本体 | 議事録、規程、案件フォルダ |
| OneDrive | 自分ひとりで使う | SharePoint内の個人用領域 | 下書き、自分用のメモ |
| Teams | 会話しながら使う入口 | チームに紐づくSharePointサイト | チャネルで共有したファイル |
Teamsでチームを作ると、裏側では必ずSharePointサイトが1つ作られます。チャネルの「ファイル」タブは、そのSharePointサイトのフォルダを表示しているだけです。Teamsから消せばSharePointからも消えますし、その逆も同じです。
ファイルはどこに置けばいい?
- 自分しか使わない → OneDrive
- チームの誰かと使う → Teamsのチャネル(=そのチームのSharePoint)
- 部署をまたいで長く残す → SharePointサイトを直接つくる
じょじお迷ったら「他の人が後から探しに来る可能性があるか」で決めると、だいたい間違えません。探しに来るならOneDriveには置かない、それだけです。
SharePoint Onlineの歴史(SharePoint OnlineとSharePointの違い)
SharePointは昔、自社あるいは組織のWindowsサーバ上にインストールして利用する「SharePoint Server」という名前のソフトウェアでした。このため、SharePointを利用するには自社あるいは組織で自前のサーバを用意する必要がありました。
その後、SharePointの機能をクラウドで利用できる『SharePoint Online』が登場しました。自社サーバが不要になったことから導入のハードルが下がり、月額費用で簡単に利用しやすいサービスとなりました。
かつては『SharePoint Online Plan 1/Plan 2』という単体プランがあり、SharePointだけを契約することもできました。ただしこの単体プランは廃止が決まっています。Microsoftの案内では、2026年5月31日を過ぎると新規の購入ができなくなり、2027年1月に提供終了、2029年12月に完全に利用できなくなる予定です。OneDrive for Businessの単体プランも同じ流れで廃止されます。
そのため、これから使い始めるなら素直にMicrosoft 365のプラン(Business各種やE3・E5)を選ぶことになります。すでに単体プランで運用している場合は、契約更新のタイミングでスイートへの切り替えを検討しておくと安心です。
上記のように、実際にはSharePointとSharePoint Onlineは違うのですが、昨今ではMicrosoft 365の普及によって、SharePointといえばSharePoint Onlineのことを指す場合が圧倒的に多いです。この点をざっくり理解しておくと、SharePointに関する情報をネットで収集する上で混乱がないかと思います。この記事は、SharePoint Onlineについての解説となります。
ちなみに、SharePoint Onlineは、頭文字をとって『SPO(エスピーオー)』と呼ぶこともあります。
SharePoint Onlineとは?
Microsoft 365での役割!
SharePoint Onlineはファイルを管理・共有するファイルの置き場を提供するサービスです。Microsoft 365の中ではファイルの管理の役割を担っています。Teamsで共有されたファイルや、OneDrive Bussinessのファイルも、実はバックグラウンドではSharePoint Onlineで管理されるようになっています。
ただし、ただのファイルサーバと一言で言ってしまうには、もったいないくらい豊富な機能があります。
SharePoint Onlineの主な機能!
じょじおSharePointにはファイル置き場としての機能以外にも、豊富な機能があります。
ファイルサーバ機能
ファイルサーバとして、ファイルを管理して共有します。SharePoint上に保存されたOffice関連のファイルは同時共同編集することができます。
データベース機能(SharePoint Lists)
リストと呼ばれる機能を使って簡易的なデータベースを簡単に構築できます。
社内ポータルサイト機能
SharePointサイトという機能を使って、社内ポータルサイトを簡単に構築できます。
SharePoint Onlineのメリット
Microsoft Officeアプリケーションと簡単に連携できる!
- SharePoint Online上で管理されたOffice関連ファイルは共有メンバと同時編集することができます。
- Teamsで共有されたファイルは自動的にSharePoint Onlineにアップロードされます。
- Power Automate を使って自動化が簡単に作成できます。
このように、SharePoint OnlineにはOffice アプリケーションと連携のしくみがありますので、効率的に共有ファイルを管理できます。とくにMicrosoft 365に含まれるPower Automate を使った自動サービス連携は強力です。

セキュリティ対策が万全なクラウド上で利用できる!
SharePoint Onlineは、Microsoft上の強固なセキュリティ対策が行われているサーバ上でサービスが公開されているので安心して利用することができます。ファイルのアクセス権も社内のアクセス権に合わせてユーザレベルで設定することができます。管理者は、セキュリティ対策に頭を悩ませたり、業務時間をとられたりすることが少なく、業務に集中することができます。
SharePoint Onlineは、テレワーク・リモートワークでのファイル管理・共有にも適しています。
バージョン管理に対応!
SharePoint Onlineは、ファイルのバージョン管理に対応しています。
- 「誤ってファイルの削除してしまった・・・」
- 「ファイルが壊れてしまって3日前のファイルの状態を確認したい・・・」
という、トラブルが起こっても簡単に好きなタイミングの状態のファイル(ライブラリ・リスト)に復旧することが可能です。
バージョン管理とは、ファイルの状態を細かく記録していくことです。
誰が、いつ、どこを、編集したのかを記録し、万が一の時に復旧したり、その時点のファイルの状態を確認したりすることができる機能です。
ファイル検索が高速且つ全文検索で強力!
ファイルを全文検索で検索することができます。
豊富な機能を一つのソリューションで実行できる!
データベース機能(リスト)、バージョン管理、社内ポータルサイトなどを構築しようとすると、通常それぞれ専用のソフトウェアを利用しなければなりません。しかし、SharePoint Onlineなら、それらをSharePoint Onlineひとつでまとめることが可能です。機能を追求すると専用ソフトウェアには負けてしまう点もありますが、管理面とコスト面で大きなメリットとなります。
SharePoint Onlineで社内ポータルサイトを作ってみよう!
SharePointサイトとは?
SharePointサイトとは、社内ポータルサイトを作成することができるSharePoint Onlineの機能です。HTMLやCSSなどのWebサイトに関する知識がゼロでも、簡単に社内ポータルサイトを構築することができます。
SharePointサイトのメリットやサイトを構築する方法については下記の記事で解説していますので、宜しければそちらも参考になさってください。

社内ポータル(社内ポータルサイト)とは、自社メンバが社内の情報にアクセスするための「入口(Portal)」となるWebサイトです。
情報を一元管理して検索しやすくしてできるというメリットがあります。
SharePoint Onlineでデータベースを作ってみよう!
SharePointリストとは?
SharePointリストとは、簡易的なデータベースを作成できるSharePoint Onlineの機能です。
Web上でチームメンバと共有できるExcelのテーブルのようなものです。データ管理専用に作成されているため、Excelテーブルで情報管理するよりもデータ管理がしやすいです。
SharePointリストの詳しいメリット・Excelとの比較・構築手順については下記の記事で解説していますので、宜しければそちらも参考になさってください。

- 記事タイトルがMicrosoftリストとなっていますが、MicrosoftリストとSharePointリストは同じものです。
SharePointについてよくある質問
SharePointとSharePoint Onlineは違うものですか?
もともとは別物です。自社サーバに入れて使う『SharePoint Server』と、クラウドの『SharePoint Online』があります。ただ現在は、単に「SharePoint」と言えばクラウド版を指すことがほとんどです。
OneDriveに置いたファイルもSharePointなのですか?
基盤は同じです。OneDrive for Businessは、SharePointの中に用意された「個人用の置き場」という位置づけになっています。だからバージョン管理や共同編集の挙動もほぼ同じです。
Teamsでファイルを削除するとSharePointからも消えますか?
消えます。同じ場所を別の入口から見ているだけなので、どちらから消しても結果は同じです。ただしごみ箱には入るので、一定期間内なら戻せます。
エクスプローラーから普通のフォルダのように使えますか?
同期を設定すれば、Windowsのエクスプローラーから通常のフォルダと同じように扱えます。ただし全部を同期すると動作が重くなるので、よく使うフォルダだけ同期するのがおすすめです。
まとめ
じょじお以上、この記事では、SharePoint Onlineの概要とメリットについてご紹介しました。
▲Microsoft Lists(Microsoftリスト)、Sharepoint Lists(Sharepointリスト)・Sharepointサイト・OneDriveなどを徹底的に解説している書籍です。情報量が多く、Microsoft365管理者・一般ユーザ・初心者・中級者以上まで幅広くカバーしているかなと思います。Kindle版はレイアウトがきれいでスマホでも読みやすいです。
