

じょじおフローを実行するたびに、ファイル名や日付をちょっとだけ変えたい。毎回フローを編集するのは面倒ですよね。
ぽこがみさまそういうときは「入力ダイアログを表示」アクションです。実行時に入力欄を出して、打ち込んだ内容を変数として受け取れます。
この記事でわかること
- フローの途中でユーザーに入力を求める方法がわかる。
- 入力された内容を次のアクションで使う方法がわかる。
- キャンセルされたときにフローを止める書き方がわかる。
「入力ダイアログを表示」アクションとは?
Power Automate for desktop の「メッセージ ボックス」グループに入っているアクションです。フローの実行中に小さな入力ウィンドウを出して、ユーザーが打ち込んだ文字を変数として受け取ることができます。
たとえばこんな場面で使えます。
- 保存するファイル名を、実行のたびに変えたい
- 検索するキーワードを、その場で決めたい
- 処理する件数を、実行する人に選ばせたい
- 本当に実行していいか、ワンクッション置いて確認したい
フローの中に値を直接書き込んでしまうと、少し条件が変わるたびにフローを開いて編集することになります。変わる部分だけを実行時に聞くようにしておくと、その手間がなくなります。
使い方:アクションを置いて、2か所だけ埋める
アクションペインの「メッセージ ボックス」を開いて、「入力ダイアログを表示」をフローにドラッグします。設定するのは基本的に次の2つだけです。
| 項目 | 入れるもの |
|---|---|
| 入力ダイアログのタイトル | ウィンドウの上部に出る見出し。「ファイル名の指定」など |
| 入力ダイアログのメッセージ | 入力欄の上に出る説明文。「保存するファイル名を入力してください」など |
これだけで動きます。残りの項目は、必要になったときだけ触れば大丈夫です。
残りのパラメーター
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| 既定の値 | あらかじめ入力欄に入れておく文字です。ユーザーはそのまま使うことも、上書きすることもできます。毎回ほぼ同じ値を打つなら、ここに入れておくと入力の手間が減ります。 |
| 入力タイプ | 1行だけの入力か、伏せ字(パスワード)にするか、複数行にするかを選べます。パスワードを聞くときは必ずここを変えてください。そのままだと画面に丸見えになります。 |
| ダイアログを常にトップに維持する | 他のウィンドウに隠れないよう、常に手前に表示します。ブラウザやExcelを自動操作しながら入力を求める場合は、オンにしておくと安全です。 |
入力された内容を受け取る(生成される変数)
このアクションを置くと、変数が2つ作られます。
| 変数名 | 型 | 中身 |
|---|---|---|
%UserInput% | テキスト値 | ユーザーが入力欄に打ち込んだ文字 |
%ButtonPressed% | テキスト値 | ユーザーが押したボタン |
入力された内容は %UserInput% に入ります。次のアクションでファイル名として使いたければ、そのまま %UserInput% と書けばOKです。
%UserInput% はテキスト値です。「10」と入力されても、それは数字の10ではなく文字の「10」です。
ループの回数や計算に使いたい場合は、「テキストを数値に変換」アクションをはさんでください。これを忘れると、意図しない結果になったりエラーで止まったりします。
キャンセルされたときにフローを止める
もうひとつの変数 %ButtonPressed% は、ユーザーがどのボタンを押したかを教えてくれます。入力せずにキャンセルされた場合、そのまま次に進むと空っぽの値で処理が走ってしまいます。
そこで、ダイアログの直後に「If」を置いて、キャンセルなら「フローを停止する」に飛ばす、という形にしておくと安全です。
%ButtonPressed% に実際どんな文字が入るかは、一度フローを走らせて確認するのがいちばん確実です。ダイアログの下に「メッセージを表示」アクションを置いて %ButtonPressed% をそのまま出してみてください。OKを押したときとキャンセルを押したときで、それぞれ表示される文字を見比べればわかります。
入力欄が空のまま進んでほしくないだけなら、%UserInput% が空かどうかで分岐しても構いません。こちらのほうがシンプルです。
他にもあるダイアログ系のアクション
「メッセージ ボックス」グループには、入力ダイアログ以外にも便利なものが揃っています。聞きたいものが決まっているなら、自由入力より専用のダイアログを使うほうが入力ミスが減ります。
| アクション | 用途 |
|---|---|
| メッセージを表示 | ユーザーにメッセージを見せるだけ。処理の完了通知などに |
| 入力ダイアログを表示 | 自由に文字を入力してもらう(この記事のアクション) |
| 日付選択ダイアログを表示する | カレンダーから日付を選んでもらう。日付の書式ミスが起きません |
| リストからの選択ダイアログを表示 | あらかじめ用意した選択肢から選んでもらう |
| ファイル選択ダイアログを表示する | ファイルを選んでもらう。パスの打ち間違いが防げます |
| フォルダー選択ダイアログを表示する | フォルダーを選んでもらう |
| カスタム フォームの表示 | 複数の入力欄をまとめた独自フォームを作る |
たとえば「対象の月を入力してください」と自由入力させると、「4月」「04」「2026-04」など人によってバラバラになります。日付選択ダイアログやリスト選択ダイアログに変えるだけで、この手のトラブルはまるごと消えます。
まとめ
- 実行時に値を聞きたいときは「入力ダイアログを表示」を使う。
- 入力された内容は
%UserInput%、押されたボタンは%ButtonPressed%に入る。 - 数値として使うなら「テキストを数値に変換」をはさむ。
- キャンセル対策に、直後で分岐しておくと安全。
- 選択肢が決まっているなら、専用のダイアログのほうが事故が少ない。
フローに「人が判断する余地」を1か所だけ残しておくと、同じフローを使い回せる範囲がぐっと広がります。全部を自動化しようとせず、ここぞという場所に置いてみてください。
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